ホラー映画初心者のすけきよです。yahoo動画で配信していた「ギフト」見ました。

あらすじ:『ダークマン』のサム・ライミ監督が描くサスペンススリラー。人の運命を見抜く能力“ギフト”がある女性占師・アニーは、町で起こった失踪事件を占うことになった。捜査は順調に進んでいるかに見えたが、今度はアニーの身に危険が迫る。
初めて見ましたがビックリしました。なにがってキャストがスゴイ。ケイト・ブランシェット、キアヌ・リーブス、ヒラリー・スワンク、グレッグ・キニア、ケイティ・ホームズ。凄くないですか?アカデミー主演女優が2人も出てます。
でも印象に残ったのはケイトだけ。あとはパッと印象に残りませんでした。てか、ケイトの演技が凄すぎて後の出演者が完全にかすんでました。あっ、バディ役のジョヴァンニ・リビシも好演でした。最後おいしい役でしたね。キアヌは珍しく悪役でヒドイDV男の役です。マトリックスの後になんでこんなヒドイ役選んだんでしょうか?キアヌは役を選ばないようですが悪役は似合わないですね。というより悪役になりきれてない分犯人でないって最初からわかってしまいました。
なので単純なストーリーを引き伸ばしてる感が強くキャストの割には普通の作品だなって感じです。キャストに脚本が負けてる感じですね。
あの超能力ってカードで未来が見えるらしいのですが、ESPカードで何がわかるんでしょうか?まぁ、タロット使ったらそれこそただの占い師に成り下がってしまうので差別化を図った演出なんでしょうが、あれで何がわかるのかなーと疑問でした。
そんな能力(ギフト)を持った主人公ですが、この能力のおかげでヒドイ人生を歩んでいます。旦那が事故死して魔女扱いされて生活保護を受けながら占いで小銭を稼いで子供3人を育てているって感じです。てかこのギフト、主人公を助けるどころか追い込むばかりでぜんぜん助けになってません。こんな能力なら要らないなぁって思うのはボクだけでしょうか?
ストーリーはケイティが殺される話とヒラリーとキアヌのDV夫婦と心に病のあるバディの3つの話が絡み合って進んで行きます。メインは当然ケイティが殺されてしまう話ですが、ストーリーを水増しするためにあと2つのエピソードを混ぜているなって印象でした。バディのエピソードもDV夫婦のエピソードもそれぞれ一つの作品として成立しそうな内容でした。90分にして3本撮ったほうがよかったんじゃないですかね?
特にバディのエピソードは凄かったです。幼い頃父親に性的虐待を受けていた自動車整備工の青年がカウンセリングを受けに来る話なんですが、このバディの豹変ぶりが結構スゴイです。車を運転中急にキレたり、幼い頃の虐待を思い出し父親を殺そうとするところなんて迫真の演技です。逆上して暴れまくって最後悲しそうな顔をしながら火をつけるところなんでよかったです。引き込まれました。
ケイティが殺されて犯人として当然キアヌが捕まるんですが犯人でないことは明白でした。この時点で怪しい人物はケイティの旦那とケイトの弁護士の二人です。そして予想通り犯人はこのうちのどちらかでした。この辺は予想の範囲内だったので驚きはありませんでした。ケイトとバディの演技に引き込まれた作品だった割にこのオチは弱かったですね。
ケイティの存在感も薄かったですね。アバズレ女の役でしたが出番があまり無いまま死んでしまったのでかわいさが出し切れてません。でも死体で出てきた時にはインパクトあったでしょうか。ケイティお約束の乳出しもありましたし(笑)
でもyahoo動画では乳にボカシが入っていたので見えづらかったです。最近は乳くらいでボカシ入れるんでしょうか?そういえばテレビでも乳が出てるシーンも少なくなりましたね?業界全体でそういう規制があるんでしょうか?ヘア解禁とか言ってる時代に乳くらいでボカシ入れてたら逆に不自然な気がしますけど。別に乳が見たいから熱弁している訳ではありませんよ(笑)
まぁ、無料で見たので文句言えないんですがこれはスゴイって言える作品ではなかったですね。キャストが凄かった割りに平凡な脚本だったのでちょっと期待ハズレでした。
全てのタイトルが「○○って怖いの?」というのが素敵ですねw。
この『ギフト』でいうと。自分は怖くなかったですw。この前の作品が『シンプル・プラン』でしたからね。「ライミ・・どうしちゃったの?」みたいな。やっぱりどんな監督さんでも毛色の違う作品を撮りたいのかな・・とw。
大体同じような時期にデヴィット・リンチ監督が『ストレイト・ストーリー』という感動ものをだしてヒットさせたからかな?とも思ったしw。