この記事は「劇場版呪怨」をまだ見ていない方のための予備知識です。見た方もこの知識を知ってまた見ると違う発見があるかもしれません。
なお、「ビデオ版呪怨」を見る予定がある方はこの記事を読まないほうがいいでしょう。
まず呪怨に謎解きやストーリーを求めてはいけません。呪怨は冒頭のテロップそのままの内容です。
呪怨 【じゅおん】
強い怨念を抱いたまま死んだモノの呪い。
それは死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。
その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。
この話はこのままです。その家に入ってしまった人は問答無用で呪われてしまいます。これは実生活でもある恐怖を描いています。知らない間に呪いに関わってしまい訳もわからないままに死んでいってしまいます。
リングのような謎解きはありません。ただ無力に呪われていく映画です。そこを踏まえて見ていただきたいと思います。
それでは予備知識解説を始めます。
佐伯伽椰子(旧姓川又)には大学の同級生で片思いの相手「小林俊介」がいました。内気な伽椰子は声もかけることができずストーカー行為を始めストーカー日記を書き始めます。この日記の存在が後に伽椰子殺害の引き金になるのですが・・・
なんらかの事情で大学を中退後、佐伯剛雄に強く言い寄られて結婚、翌年長男「俊雄」が誕生。伽椰子は結婚しても小林が忘れられず、小林俊介の「俊」と剛雄の「雄」と取って「俊雄」と名づけます。
俊雄が生まれてからも伽椰子のストーカー行為は続きます。そして小学校の教師になった小林の学校に俊雄を入学させ再び小林の前に現われます。(ビデオ版1)
そんな伽椰子のストーカー生活にもついにピリオドが打たれます。剛雄が伽椰子のストーカー日記を発見し中身を見てしまいます。そして小林と伽椰子が不倫していると勘違いしてしまいます。
「小林俊介」の名前を見て剛雄は俊雄が小林の子供だと思い込みます。そう思い込んだ理由には、剛雄は生まれつき精子の数が少ない「乏精子症」だと診断されたからです(ノベライズより)実際には間違いなく剛雄の子供だという設定です。
逆上した剛雄は伽椰子を自宅の仕事場に監禁して半月にわたり暴力をふるい続けます。喉を潰され声も出せず骨折している伽椰子は何とか部屋から脱出しますが剛雄にひきずり戻されてしまいます。(ハリウッド版では違う設定)
そして伽椰子は出血性ショックで死亡。剛雄は死体をゴミ袋に入れて屋根裏に放置、俊雄を殺しに向かいますが押入れから屋根裏に逃げ込んだのを見て押入れをガムテープでふさいでしまいます。(劇場版オープニング)
その3日後小林が家庭訪問にやってきます。(ビデオ版1)
ここからはビデオ版1そのままの内容です。ビデオ版を見る予定のある人は絶対見ないでください。
家庭訪問に行くとそこには俊雄が一人でいます。小林は両親が帰って来るまで待ちますが帰ってくる気配がありません。(この時伽椰子は死んでいますが剛雄はまだ生きています)小林は奥さん(真奈美)と電話していますが誰かが来たと言って電話を切ります。(この誰かとは剛雄である)
俊雄が突然いなくなり探しに二階へ向かうとそこで小林は伽椰子の死体を発見してしまいます。俊雄を抱え家から脱出しようとした小林の元に剛雄から電話がかかってきます。
「今まであんたの変わりに育ててきたんだ、そろそろ交代です」といわれた小林は意味がわかりません。(そりゃそうです、まったくの勘違いですから)そして「赤ちゃん生まれましたよ。これ女の子ですね」この言葉で妻が殺されたことを悟ります。
落ち込む小林にさらに伽椰子の怨霊が襲い掛かり小林は命を落とします。
そして剛雄は小林の住む団地の近くのゴミステーションでゴミ袋に入った伽椰子の怨霊に襲われ変死してしまいます。(劇場版1の新聞に記載)
ここまでが呪怨劇場版に入るまでのエピソードです。ここまで知ってから呪怨を見るとわかりやすいかもしれません。
そのうち各作品を詳しく解説していきたいと思います。
ネタバレなし
呪怨オリジナルビデオ版の記事を読む
呪怨2オリジナルビデオ版の記事を読む
呪怨 劇場版の記事を読む
呪怨2 劇場版の記事を読む
THE JUON 呪怨の記事を読む