![]() | 呪怨 清水崇 栗山千明 三輪ひとみ ジェネオン エンタテインメント 2003-01-24 by G-Tools |
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この記事は呪怨(オリジナルビデオ版)のネタバレあり完全解説です。ネタバレしてほしくない方はネタバレなしの記事を読んでください。
ネタバレなし
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この記事ではビデオ版のシナリオ順ではなく時間軸での紹介や裏設定、役者情報なども入れていきたいと思っています。話が脱線したらゴメンナサイ。
それでは始めます。
まず物語に入る前の伽椰子殺害事件の解説です。伽椰子(藤貴子)と小林俊介(柳ユーレイ)と俊介の妻真奈美(優恵)は大学の同級生でありお互いに面識があったと思われる。真奈美が「なんか気持ち悪い娘だったよね」と発言していることからもわかる。
伽椰子は俊介に一目ぼれしストーカー行為を日記に綴り始める。この頃佐伯剛雄(松山鷹志)と知り合うがお互いそんなに意識はしていない模様
そのうち俊介が真奈美と付き合い始め伽椰子は快く思っていなかったが、諦め傷心のうちに大学を中退してしまう。
愛猫「クロ」の死亡、両親の交通事故による死亡など不幸が重なり落ち込んだところへ剛雄に言い寄られ剛雄と結婚。すぐに長男が誕生し俊介の「俊」と剛雄の「雄」を取って「俊雄」と伽椰子が名づけた。
俊介が真奈美と結婚し、小学校の教師となる。伽椰子は俊雄を俊介の学校に入学させ(ボクはそう思っている)俊介に話かける。伽椰子の性格からして俊介に堂々と近づくためにこれくらいのことはやってのけると思うのだがどうなんだろう?
剛雄が精液検査を受けた結果(なぜ受けたのかわからない。2人目の予定でもあったのだろうか?)「乏精子症」と診断された。だがこの設定はノベライズ版だけの設定で本当はボクが導き出した設定があるのだがそれは後述します。
剛雄が伽椰子のストーカー日記を発見してしまい、伽椰子が俊介と浮気をしておりしかも関係は大学時代から続いていると思い込む。しまいには子供が作れない体なのに子供がいるのはおかしい。しかも名前は浮気相手から一文字取っていることに気が付く。と、これは剛雄の一歩的な思い込みによるもの
伽椰子に暴行を加え監禁状態にするが伽椰子は死亡。死体をゴミ袋に入れ屋根裏に放置、俊雄を殺害に向かうも俊雄が屋根裏に逃げ込んだため殺害できず。この時点での俊雄の生死は不明。
ここから本編に入ります
俊雄
俊介が最後の家庭訪問先に残ってしまったのが大学での顔見知りでもある伽椰子の家であることを知り、留守と感じていながらも訪問してしまいます。
佐伯家に着くと留守だがカギが開いていることに不安を感じる俊介。そこに猫の鳴き声が聞こえ家の裏側に回ります。この鳴き声は「クロ」ではなく俊雄の愛猫黒猫の「マー」の声
俊介がめくるダンボールの下の黒いものはもちろんマーの死骸です。いつ殺されたかというと伽椰子より前に風呂場で殺されています。その後俊雄がマーのお墓を作りますが剛雄により蹴り倒されたようです。
その後すぐ俊雄(霊?)と再開する訳ですが、この時点で俊雄とマーは同化しているのでマーが殺された風呂場に思い入れがあったんでしょう。俊介に「お風呂場で何してたの」と聞かれうつむいてしまうほどマーが殺されたことはショックのようです。
「お母さんは買い物かな?」の問いに「一緒」と俊雄は答えるわけですがどういう意味かは明確な答えが無いのです。この時点では剛雄は生きていますし伽椰子は死んでいます。一緒ということは霊として剛雄に着いていっているという考えが自然でしょう
そして俊介は帰って来ない伽椰子を夕方まで待ちます。後ろでは猫ひろし状態の俊雄、二階の窓際には伽椰子が現われます。
伽椰子
奥さんの真奈美に電話していると誰か来たと言って電話を切ってしまいますがこの誰かというのは実は剛雄です。
このあと真奈美は殺されてしまいますが明かされるのはまだあとです。
帰って来ない住人を待ち続ける俊介は猫の鳴き声に誘われるように浴室へ向かいます。そこで剛雄の意識が入り込みマー殺害の映像を見てしまいます。
いなくなった俊雄を探しに二階へ向かう俊介ですが奥の部屋からなにやら話し声が聞こえてきます。なんと言っているかというと
伽椰子「ねぇ、またマーの絵を描いてるの?」
俊雄「お母さん、ボク上手?」
伽椰子「上手よ」
俊雄「お母さんドコ行ってたの?今先生来てるよ」
伽椰子「知ってるわよ」
俊雄「先生お母さんに会いたいって」
伽椰子「そのうち会えるわ」
俊雄「お母さん、お父さんが言ってるんだ。本当だよ?どうしてお母さんはいつもどこかへ行っちゃうの?」
伽椰子「ちゃんと見ててあげるから大丈夫」
俊雄「お父さんはマーを殺しちゃったの?お母さんはボクの・・・じゃないの?」
伽椰子「いつだって・・・」
「・・・」の部分は聞き取り不能でしたがここまで聞こえました。この会話から伽椰子は俊介にストーカーを繰り返していたこと、剛雄がマーを殺したことがわかります。あとは剛雄が俊雄に何か吹き込んでいたようにも感じます
それにしても「そのうち会えるわ」って何気ない言葉ですが非常に怖いですね・・・
伽椰子の「小林クン」の声に誘われるように日記を発見し中身を見てストーカーされていたことに気が付くわけですが、日記の部分で「乏精子症」の代わりにボクが導き出したの設定を書きます。
日記の中に「小林クンの全身にはホクロがいっぱいあるの」「いくつあるか数えてみたい」など書いてあり、裸にホクロの位置が記された絵もある。しかも音声では「酔いつぶれた小林クンをアパートまで送り届けた」や「酔いつぶれた小林君は寝ちゃってる」などと言っているところから憶測すると、俊雄は本当に俊介の子供の可能性もあるのではないだろうか?
酔いつぶれた俊介の寝込みを伽椰子が襲って妊娠したという可能性の否定できないような気もする。俊雄は1987年生まれだがこの時伽椰子は21才、俊介も同じ年なのでまだ大学生だ。伽椰子は大学を中退後すぐ結婚しているがそれは1986年という設定、結婚してからもストーカーは続いており、アパートに忍び込んでいる形跡もあるので十分ありえると思うのだが・・・
伽椰子の死体を発見した俊介は急いで俊雄を連れて家から逃げ出そうとしますが、そこに電話がかかってきます。それはいいんですがなぜ出る?ボクなら無視してまず逃げます。まぁ逃げても無駄なんですが(笑)
電話の相手は剛雄です。ここで初めて伽椰子を殺したのは剛雄で俊雄は俊介の子供だと思い込んでいることが明かされます。
「今まで私が先生の代わりに育ててきたんだ・・・。そろそろ・・・交代です。」
一歩的にこう言われまったく見に覚えが無い俊介は困惑しますが、この反応が普通でしょう。この呪怨という話は粘着質な夫婦の一方的な恨みに巻き込まれてしまうかわいそうな男の話ですから
そして剛雄は言います。
「赤ちゃん生まれましたよ。これ女の子ですね・・・」
この言葉で俊介は奥さんと子供が殺されたことを悟るのです
そして俊介の携帯を取り誰かと話始める俊雄
いよいよ伽椰子の登場です。呪怨名物「階段降り」が始まりますが、なぜ階段を下りてくるかはハリウッド版で初めて説明されています。ですが、ハリウッド版では細かい設定(剛雄、俊雄の死に場所とか)が変わっているので鵜呑みにはできませんが剛雄の部屋から逃げ出したところを引きずり戻らされているようなのでこの設定は使えると思います。
そういえば、伽椰子は俊介と俊雄にだけは話が出来るようですね。設定では伽椰子の断末魔があの「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」であれしか声が出ないはずなんですが、まぁ愛する俊介に対しては障害も乗り越えるんでしょう(笑)
さっきの「そのうち会えるわ」の言葉通り愛する俊介と会えた伽椰子はずっと一緒に居られてめでたしめでたしって感じでしょうか?
ですが自分を殺した剛雄はまだ生きています。今度は剛雄に恨みを晴らしに剛雄の所へ瞬間移動。ゴミステーションからズリズリ出てきて剛雄を殺します。あの場面で後ろを通る通行人ですがあれは一般の人です。撮影中に人が通ってしまいましたがこっちで起きている事と向こうで起きている事の対比が面白かったのでそのまま残したようです
ちなみに剛雄が叩きつけているバッグの中身ですがもちろん赤ちゃんです。嫁を取られた男が幸せになるのがに憎かったのもあるでしょうし、俊介の息のかかったものは全て破壊したかったんでしょう。清水監督は酷いこと考えますね(汗)
この後俊介の死体が発見されるんですが、俊雄の死体も変死体として一緒に発見されている模様です。この事実はビデオ版2の新聞記事に書かれています。俊雄は「ニャー」でとりあえず役目を果たしたようです。
由紀
佐伯一家が死亡してから約2年後村上一家が引っ越してきます。
村上柑菜(三輪明日美)の勉強を教えに従姉の由紀(三輪ひとみ)が遊びに来ています。役の上では従姉妹ですが、この二人は実際は姉妹です。お姉さんのひとみちゃんがキレイ系、妹明日美ちゃんがカワイイ系。北海道人のボクとしては明日美ちゃんのほうが萌えます(笑)
お母さん典子(吉行由美)が外出し、柑菜もウサギ当番で学校に行ってしまいます。ここで柑菜の兄強志(安藤一志)をからかい彼女が出来てしかも家に呼んだという複線が張られていきます。
部屋に一人残された由紀ですが、さっき柑菜に話していた「変な音」が初めて僕等にも聞こえてきます。そして聞いていたCDが暴走し不安になり部屋を飛び出すと廊下は真っ暗。マーが現われ猫嫌いの由紀は元の部屋へ逃げ込みます。
押入れに追いやられて行く由紀ですが、押入れに上る時にちらっとパンツが見えます(爆)何色かは見て確認してください(笑)
この押入れは伽椰子が放置されていた押入れです。屋根裏に気配を感じて覗いてみると伽椰子に引き込まれ消息不明になってしまいます。由紀が消えたあと強志が学校に向かいます。
瑞穂
由紀編で話題に出てきた柑菜の兄強志の恋人田村瑞穂(栗山千明)が強志を探していますがもう強志はこの世にはいません。それは学校の怪談Gの「4444444444」というエピソードが使われています。この話はTHE JUON-呪怨-の特典ディスクに収録されいますので手に入れてみてください。強志の役者さんは同じ安藤一志君です。ちなみにレンタルでは見ることはできませんので。
*追記
YouTubeで「4444444444」があったので貼っておきます。
このビデオ版呪怨を見たタランティーノが栗山千明を気に入り「キルビル」に起用したっていう話がありますが本当のようですよ
瑞穂が学校の入口で拾った携帯は強志が持っていた携帯です。「4444444444」を見た人はあの携帯だってわかると思います。
友人の手塚(木内淳一)と会話を交わしますがこの手塚君はどうなったんでしょう?あの家に入っていなければ死なないのですが、仲の良い友人っぽかったのでひょっとしたら・・・
中村先生(洞口依子)に職員室まで呼ばれて行きますが、中村先生が瑞穂最後の目撃者になってしまうとは夢にも思わなかったでしょう
瑞穂は拾った携帯で強志の家に電話をしますが、電話の向こうでもなにかあったような雰囲気を匂わせます。実際柑菜編と同時進行の話なのでリンクしていますが。
職員室の電気が点滅したり背後に気配を感じたり、俊雄の足音がパタパタしたり携帯が鳴ったり・・・
この辺の演出はハリウッド版2にも使われているようです。
電話に出ると猫の鳴き声、何ものかに腕をつかまれ恐る恐る見てみると白い猫ひろしが「ニャー」(笑)
柑菜
始まっていきなり何かの死体のような雰囲気ですが、これは柑菜の友人の吉田久代です。うさぎ小屋でなにがあったかのはこれもTHE JUON-呪怨-の特典ディスク「片隅」で語られています。片隅は衝撃の伽椰子デビュー作ですのでチェックしてみてください
*追記
YouTubeで「片隅」があったのでUPしておきます。
吉川(でんでん)、神尾(諏訪太郎)、飯塚(芹沢礼多)刑事が死体の確認に来ます。この3刑事はビデオ版2でも出てきますので覚えておいていいかもしれません。
母親典子が帰宅したとき届いた封筒をアップにしてこの家が元佐伯家であることを初めてばらしますが、見ている人のほとんどがもう気付いているんじゃないかなって思っているのはボクだけでしょうか?
帰宅してすぐ電話がかかってきますが相手は瑞穂です。ここで瑞穂編と同じ時間軸で進行していることがわかります。厳密に時間を計ると完全にはリンクしていませんが、そんなこと気にする人は普通いませんので問題なしですね(笑)
血まみれアゴ無し柑菜と再会した母典子は絶叫して終わりますがその後どうなったかというと、柑菜は自分の部屋でアゴ無し死体で発見、典子は廊下で内臓を引きずり出された状態で発見されました。
あとは響子編が残っていますが、ビデオ版2でもまるまる収録されていますし1では途中で切れてしまいますから2で解説したいと思います。
伽椰子? 柑菜?
ビデオはこのシーンがないでしょ? (困った中…)
どこでわかるかと言えばビデオ版2の響子の章で響子が読んでいた新聞記事に書いてあります。一時停止すると読めますよ。
そこまで注意して見る人はいないと思いますが(笑)
すっごい詳しいですね(^o^;
あとは再生しながら書きましたよ。
1枚目は村上柑菜の家の事で題名、内容ともOKなんですが、2枚目は題名は小林俊介の事ですが、内容は村上の家の事でアンマッチしていました。3枚目はまた、小林俊介の題名ですが内容はマッチしていました。
記事画像を自分の所でアップしますので、よろしかったら、使って下さい。
それでは。
記事画像UPしたんですか?お借りします(笑)