ホラー映画初心者のすけきよです。あらゆるゾンビ映画に影響を与えたと言われる名作「死霊のえじき」観ました。

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あらすじ:その出現から数年後、地球上は完全にゾンビ達に埋め尽くされていた。わずかに生き残った人類は、広大な地下施設でいつ終わるとも知れないゾンビとの戦いに明け暮れていた。ゾンビを倒すための研究をするうち、ローガン博士と科学者のサラは"バブ"と呼ばれるゾンビに人間の様な感情が芽生え始めたことを知る。そんな中、科学者達は以前から反目し合っていたローズ大尉ら軍隊側と決裂。人間同士の対立をきっかけにして、ついに基地内に大量のゾンビがなだれ込んできて…。
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド、ゾンビに続くオブ・ザ・デッド三部作の最終作なんですが、前2作をうろ覚えのボクには始まってすぐの世界観が飲み込めませんでした。ですが、そんな不安も吹き飛ばすくらい深い作品です。
それにしてもこの邦題はなんとかならなかったんでしょうか(笑)安っぽい邦題が作品の雰囲気を決定付けてしまったような気がします。
始まっていきなりゾンビが町を徘徊しています。「ハロー!エビバディゼア?」新聞がバサバサってどっかで見たようなシーンだなと思ったら28日後で同じようなシーンがありましたね。
オープニングですでに他の作品へ影響を与えているとはロメロ恐るべし!
そしてこの作品は地下に隠れている人間同士が派閥をつくりいがみ合う対ゾンビというより対人間っていう展開でなんか人間の醜い部分を描いています。
そして知能の残っているゾンビのバブ。このバブがストーリーに深みを与えています。ヒゲを剃り音楽を聴き敬礼もします。しかもピストルの撃ち方を知っています。このピストルが後にバブに重要な役割を与えることになります。
主導権を握りたがるローズ大尉に対して反目するサラ。サラの彼氏ミゲルが精神的に追い詰められゾンビに噛まれた腕を切り落とされ絶望の淵にいたとき、突然全員を道連れにしようと自らをえさにゾンビを地下基地に引き入れてしまいます。
そして4人の軍人の最後がとってもスプラッターで名物シーンでもあります。1人は首を引きちぎられ、1人は顔の皮を剥がれ1人はゾンビに喰われる前に拳銃自殺。そして最後はローズ大尉です。
バブに拳銃で動きを止められたローズ大尉はバブをひきつけながら通路から逃げようとしますがドアを開けたらゾンビだらけ。
そしてショーン・オブ・ザ・デッドやゾンビ自衛隊などでもオマージュされている超有名シーンの登場です。ゾンビに囲まれ内蔵を引きずり出されて身体が真っ二つになるという例のあれです。
メイキングを見ると内臓は使いまわしで物凄い異臭がしたそうです。ゾンビはみんな鼻栓をしてコロンで匂いを紛らわせたそうですが、ローズ大尉役の人は撮影直後吐いたそうですよ。そんな異常なテンションで撮ったから名シーンになったんでしょうか(笑)
最後はハッピーエンドのようですがあれでは何も解決していないような気がするんですが…。